REGAL (リーガル) オールソール
- shoe repair ROOST
- 2019年10月4日
- 読了時間: 3分
リーガルの「East Coast Collection」。
イタリアのクエルチェ社のレザーを使用し、オールソールです。
Before写真を撮り忘れてしまったのですが、中古で購入されたというこの靴は、ほぼデッドストックの状態。
では何故オールソールかというと、理由は音鳴りでした。
この音鳴りという現象は、歩いた時に靴から「ギュッギュッ」や「ムギムギ」、「シュッシュッ」などと音が聞こえて来る現象です。美術館など静かな場所でこれが起こると、以外と目立つんですよね。
大体の場合、シャンクという部品が折れていたり接着剤が乾燥したりして剥離してしまっている場合に起こる事が多く、「シャンク鳴り」などと呼ばれる事もあります。
ただ、他の場所が剥離して擦れて鳴ったり、練りコルクが鳴ったり、釘と革との摩擦で鳴ったり、剥離による空気漏れの瞬間に鳴ったり・・・。可能性を挙げていくとキリがありません。
そして、これを治める方法としては、ソール交換が必要になる場合が多く、今回もオールソール修理となりました。

さすがはリーガルの高級ラインのEast Coast Collection(現在は別名)。製造の時代とも相俟ってその名に恥じない造りです。

カカトはオリジナルと同様のレザーコンビのダヴタイプですが、元々と違うところは化粧釘に真鍮釘を使用しているところ。
元々は穴にラバーを流し込み、化粧釘状の模様を作ってあるタイプでした。おそらくコスト削減や滑り軽減といった意味合いがあると思いますが、高級感を演出する場合はやはり真鍮釘が一番です。

しっかりとしたコバの張り出しがあり、好きな造形です。
爪出しの処理をし、高級感をプラスしました。
レザーオールソール イタリアレザー使用・・・・12,500円(税別)
■ブランド紹介■
その歴史は複雑で、リーガルは1880年にアメリカで創業され、後の1961年に日本製靴と技術提携を結んだことで、日本でもリーガルという名の靴の製造が始まります。
日本製靴は現在のリーガル・コーポレーションの前身の名前で、こちらの創業は1902年です。
米国のリーガルはというと、ブラウン社と合併の後、リーガルという商標を日本製靴に譲渡しており、現在はリーガルというブランドを所有しているのは日本のみになります。
どちらにしても100年以上の歴史を持つ、日本一の製靴企業ですね。 今の豊かな日本の礎を築いたと言ってもいい、団塊の世代と呼ばれる先輩たちは、このリーガルに憧れを持ち、履いていたようです。
「East Coast Collection」は1982年〜2012年まで製造されていた、リーガルの高級ラインの名称で、現在ではシェットランド・フォックスがその役目を担っています。
現在でも「リーガル」=「いい靴」というイメージを持っている方が多く、よく耳にするメーカーですね。
■お知らせ■
イベント出店致します。
early bird [autumn]
10/13(日)
am9:00〜12:00
※小雨結構・荒天中止
場所:藤が丘駅北側 公営住宅前の広場
google map→https://goo.gl/maps/rxwabwrXUo92
朝3時間だけ出現するマルシェです。
これに伴い、実店舗での営業は15時からとさせて頂きます。 お間違いの無いよう、お気をつけください。
shoe repair ROOST (シューリペア ルースト)
愛知県名古屋市千種区四谷通2-8 YOU YOTSUYA 2F
OPEN 11:00~19:00
CLOCE 月曜日、第二火曜日
052-783-8355
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