■カカトリフト修理 Vibram5350使用
2,500円(税別)
詳しく調べていないのですが、恐らく70年代製造??と思われるオールドフローシャイム。
古靴好きの中でも人気のあるケンムールで、状態良く残っているものはかなり少なくなっていると思われます。
70年代と思われるこの靴の製造当時、アメリカの経済は下降線を描いていた時期ではありますが、靴に使われていた革などはまだ良質なものを贅沢に使用していた感があります。
増えるという事が絶対にありえない「古くて良い物」は、状態の良いものを見つけた場合は手に入れて損は無いでしょう。
と言っても、靴はサイズを合わせて履くことが原則なので、ピンポイントで探すとなると難しいですよね。
上:Before 下:After
元々のカカトはオールレザーで、夥しい程の釘止めが施されたものでした。
現代日本の道路環境には合いませんので、ラバーのトップリフトへと交換です。
本当にものすごい釘の数。
ラバーのトップリフトでもこの数の釘を施した場合、かなり滑るでしょう。
この数の釘をご所望の場合、さすがに追加料金となりますので、あらかじめご了承くださいね(笑
こういった古い靴の使い込んだコバやカカト周りの雰囲気が好きで、その歴史が醸し出す味を殺さないように作業する事を基本としているのですが、今回はカカト周りがかなり傷んでいたので、整え直しています。
■ブランド紹介■
フローシャイムは1892年アメリカ イリノイ州シカゴの小さな工場からスタートしました。
現存するメーカーではありますが、現行の靴というよりは、古靴愛好家から「古い靴に限り」絶大な人気を誇るメーカーとしても知られています。
アメリカ国内でも最大級だったシューメーカーで、第二次世界大戦には軍靴の製造もしています。
戦後もシカゴのダウンタウンに最先端の工場を建設し、量産体制を整えます。
小売店では当時としては画期的な、革命とも呼べる手法を採用します。それは様々なデザインを豊富なサイズで揃え、顧客が自由に選べるというもの。現代では当たり前になっていますが、フローシャイムが始めだったんですね。
その後も紆余曲折ありましたが、歴史あるフローシャイムが現存するメーカーだという事実は嬉しい事です。
正直言うと現在製造されている靴を全盛期の物と比べると、僕の目には魅力的に映りません。どうしても古靴へと向いてしまいます。
中でも1960年代から70年代にかけて製造されたインペリアルの付いたシリーズの靴は見事です。
使用されている革は厚くモチモチしていて、それでいて柔らかく、アッパーに掛かっている縫いも細かいし、ソールを縫いつけているステッチもしっかり縫ってあって見事です。
アメリカ特有の「おおらかさ」は当時からありますが、質実剛健で堅牢な造り。惚れ惚れしますね。
hoe repair ROOST (シューリペア ルースト)
愛知県名古屋市千種区四谷通2-8 YOU YOTSUYA 2F
OPEN 11:00~19:00
CLOCE 月曜日、火曜日
052-783-8355