自靴のアレン。
ダービーのエプロンフロントにはBradley(ブラッドリー)という名前が付けられています。
去年の今頃ですが、ソールに穴が空いたのでイタリアのレザーを使用してオールソールしました。
「ただソール交換するだけでは何だかなぁ」という訳の判らない勿体無い精神が働き、以前から思っている事の検証をする実験靴に。
片足(右)にだけハーフラバーを貼り、左右における着用感の違いや使用過程に起こる事の記録。
そして次のオールソール時の靴の中(構造物)の着用に於ける経年変化を見てみようという訳です。
遊びでつま先にジェリービーンズスチールを付けてみました。↓これはスチール着用前。
まだ2回目のオールソールをするほどソールが減っていないので、今回は中間記録のようなものです。
着用して最初に感じたのは、「ラバーを貼ると極端に返りが無くなる」という事。
個人的な感想ですが非常に硬く感じ、右足だけ踵の皮が剥けました(自分の皮です)。
依頼され、よくローファーやスリッポンにハーフラバーを貼りますが、履きにくくないのかな?と心配になってしまいました(笑
これと関連してですが、つま先の減り方の違いがエゲツないです。
ソールの返りが無い分つま先が地面を擦りやすくなりますので硬いソールの靴はつま先がよく減ります。
画像を見ていただくとその差は歴然。
ハーフラバーの上に付けている物は半分擦れてなくなっています。
つま先スチール+ハーフラバーのご依頼は最近多いのですが、スチール単体の修理よりもハーフラバーを付ける事でつま先への負担はむしろ増しているのかもしれませんね。
ただ、ジェリーフィッシュやジェリービーンズなどの「ポン付系」のスチールをハーフラバーの上から付けても外れず機能していた事は新しい発見でした。
踵も左右で違う素材にすれば良かったと後悔もしていますが、とりあえず今回はここまで。
引き続き検証しながら履いてみます。
■ブランド紹介■
Allen Edmonds (アレンエドモンズ)
1922年にアメリカ ウィスコンシン州のベルギーという小さな町で創業。「世界で一番豪華で履き心地の良い靴を」を経営理念に掲げmade in USAを体現する数少ないメーカーでした。現在は資本が入り、色々と経営改革が行われている様です。
アレンエドモンズの特徴として、
・いまだにmade in USAである。←現在はイタリア製などもあり。
・360度グッドイヤー製法。←マッケイ製法も見かけます。
・スチールシャンクを使わない。←木製シャンクを使用した靴もあり。
・歴代アメリカ大統領が愛用。
・中敷を使わない。←現行は中敷に金字箔押しのロゴ。
こんなところです。いろいろと申し上げたいことばかり・・・。
古くから色々なデザインや手法を取り入れて、割とチャレンジングな事を繰り返していますが、パークアベニュー(ストレートチップ)やマクニール(ロングウィング)、ブラッドレイ(エプロンフロント)などなど、昔からデザインの変わらないクラシカルなものも多く存在し、魅力の溢れるメーカーです。
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shoe repair ROOST (シューリペア ルースト)
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