三陽山長 (さんようやまちょう)オールソール
- shoe repair ROOST
- 2019年5月3日
- 読了時間: 2分
三陽山長のアデレードセミブローグは琴四郎という名前が付いています。
アデレードというのは、レースステイ部分が琴型に囲われているタイプの時に使いますので、この靴に琴という字が使われるのは納得がいきますね。
当店では最近人気のイタリア クエルチェ社製のダークダニレザーを使用して、オールソールです。
オリジナルはヒドゥンチャネル仕様でしたが、今回はオープンチャネルで。
つま先にはトライアンフスチールで補強です。

オリジナルのリフトは、山長独自の形のものが付いています。同型ではありませんがレザーコンビのダヴタイプで対応です。


上:Before 下:After
ソールの仕様は、元々ヒドゥンチャネルに半カラス仕様だったのですが、オープンチャネルに半カラスはあまり似合わないと思っていますので、今回はアンティークな色で染色しました。


山長は矢筈掛けというコバの意匠を復活させた事でも有名ですが、最近のものにはされていない靴が多いです。この靴も通常のコバでしたが、良い艶を出す事が出来ました。

使用した革は4.5〜5mmと、割と厚めの革なのでウエスト部分のみ予め漉いておき、真横から見た時に立体感が出るように細工してあります。

ブラウンのソールカラーに、ゴールドのトライアンフがよく映えます。
レザーオールソール クエルチェ社ダークダニ使用・・・・14,700円(税抜)
オールソールオプション トライアンフスチール・・・・3,200円(税抜)
■ブランド紹介■
ブランドの興りは2000年。靴メーカーとして「山長印靴本舗」が誕生。その1年後、大手のアパレルメーカーである三陽商会が商標を取得し「三陽山長」となりリスタートをしました。
かつて最上級ラインは伝説の靴職人、関信義氏が手がけて人気を誇っていました。
また、靴の名前に日本の人物を連想させるようなネーミングがされているのも特徴で、00年代初頭にコラボしていたクロケット&ジョーンズ製のものには「英◯郎」という名前をつけていたそうです。
アルフレッド・サージェントとのコラボの物も見た事がありますので、以前は海外のブランドと積極的にコラボレートしていたと思います。
矢筈がけという日本独特の意匠を現在に復活させたのも山長ですが、現行のモデルには施されていない物の方が多く見れますので。この矢筈掛けの意匠が好きでしたので少し残念ですね。
shoe repair ROOST (シューリペア ルースト)
愛知県名古屋市千種区四谷通2-8 YOU YOTSUYA 2F
OPEN 11:00~19:00
CLOCE 月曜日、第二火曜日
052-783-8355
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