JOSEPH CHEANEY (ジョセフ チーニー)レザーオールソール
- shoe repair ROOST
- 2019年7月19日
- 読了時間: 3分
チーニーのダブルモンクをレザーオールソール。
雨ジミも出ていましたので、クリーニングもしています。
しっかりと履き込まれていますね。
ソールに穴が空いていましたので、イタリア クエルチェ社のダークダニというレザーを使用してオールソールをしています。約8ヶ月をかけて生成される革は、革の密度が濃く長持ち。厚みも充分にあるうえ屈曲性も兼ね揃えたオススメのレザーです。


上:Before 下:After
アッパーに雨ジミと見られる塩浮きもありましたので、ソールも濡れたまま少し歩いたのかと思います。
濡れたレザーソールは非常に柔らかくなり磨耗が激しくなるうえ、その状態で歩行するとソールに砂利や小石が食い込んでしまいます。
また、乾く際に元々内包されていた水分も一緒に蒸発してしまうので、酷く乾燥した状態になり、食い込んだ砂利がヤスリのような働きをして乾燥したソールを削り取っていきます。
ようするにレザーソールを濡らしたまま歩行した場合、通常時よりも減りやすく、乾燥した後も磨耗しやすくなってしまいます。
雨に遭ってしまった時は、アッパーのお手入と同時にソールのお手入をすることで、多少なりとも延命できるのではないかとレクチャーを交えながら、イタリアの革を使いオールソールしました。


上:Before 下:After
Beforeの白く波打ったような跡は革の中に染み込んだ塩分が、雨などの水分によって革の表面に出てきたもの。
軽く拭き取っても時間が経つとまた浮き出てきてしまいます。
皮革専用の洗浄剤でクリーニングすることによって、これを防ぐことができます。
ですが、濡らしてしまったのは結構前ということで、うっすらと染みは残ってしまいました。

アウトソールはこんな感じ。黒に見えますが、濃い茶色です。
レザーオールソール LQダークダニ使用・・・・14,700円(税別)
クリーニング スムースレザー スタンダード・・・・3,200円(税別)
■ブランド紹介■
1886年創業のチーニー。
ジョセフ チーニーというブランド名ですが、ジョセフは省いてチーニーとだけ呼ぶ事が多いです。
長くチャーチのセカンドライン的な扱いでしたが、2009年にプラダグループから離れ再出発を切っています。
と、簡単に書くと上の様になるのですが、実は面白い流れでプラダから独立しています。
1886年・・・・創業
1964年・・・・チャーチの傘下に(このことから、チャーチの弟分のイメージがついてるんですね)
2000年・・・・チャーチごとプラダの傘下に
2009年・・・・プラダから独立。独立させたのはチャーチの一族
現在はチャーチの一族が運営してるチーニーですが、プラダからの独立の時にチャーチブランドではなくチーニーブランドを選んで独立させたのは面白いです。
チャーチの名前がすでにブランドとしての地位を確立しているので、チーニーを使った方が自分達のやりたい事が出来るからだと推測しています。
ヴェルトショーンウェルト製法という少し変わった製法の靴が欲しいです。
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