■ハーフラバー(2mm)+シルバースチール
5,700円(税込)
チャーチのディプロマットにハーフラバーとスチールの装着。
少し前の作業ですが、最近ガラス革について話す機会があり、昔と現在のガラス革の質の差なんかを話していて思い出しました。
撮り溜めしていた写真を遡ってを探していたら、ガラス革のものが出てきましたので、ここでご紹介というわけです。
と言うのも、今回の写真の靴は、いわゆる「旧チャーチ(旧旧チャーチ?)」のもの。
3都市モノです。
チャーチお得意のガラス革も、この頃のものはブックバインダーカーフと呼ばれ表面の樹脂加工も薄めなので、程よく細かいシワが入っています。古いアメリカ靴なんかもこれと似た様な質感のモノを見かけますよね。
現行チャーチが使用しているガラス革はポリッシュドバインダーカーフと呼ばれ、境目はわからないのですがチャーチがプラダに買収された後のものに見られます。
ブックバインダーと比べると樹脂が厚い感じがありその分光沢感が増しています。
革の表情は少し失われてしまった感があり、シワの入り方も大雑把になった印象があります。
その分、雨などには強いのでしょう。
当時は環境問題なども取沙汰され始めた頃なので、使用出来る薬品にも制限が出始めました。
こういった分野での加工方法も変わってきた為の変化だと思います。
個人的には昔のモノの方が好きですね。
ある程度の数、旧チャーチも作業してきましたが、やっぱり未だに少し緊張しますね(笑。
ハーフとなると写真の「LONDON」「NEW YORK」「PARIS」を削り落とすわけですから。
なぜか「勿体無い」と感じますが、このまま履いても削れるわけですから・・・。
使用したのはハーフラバーにVibram2340の通称エクスプロージョン。
スチールはシルバーヴィンテージです。
■ブランド紹介■
Church's (チャーチ)
創業は1873年のノーザンプトンで、紆余曲折ありましたが現在でも当地にて靴の製造を行っています。
英国靴らしい造形は、世界中のセレブや靴好きから支持を得ているほか、007シリーズでジェームズ・ボンドが着用していることでも有名ですね。
日本でも割と早くから展開があり人気もあることから、現在、都市部にある百貨店などでの取り扱いも多く、比較的手に入れやすいブランドと言えます。
時代を追うごとにインソールに直営店のある都市の刻印が増えていき、2013年にTOKYOが入ったことによって現在は5都市の刻印がされています。
一般的には3都市までが旧チャーチなどと呼ばれており、資本が入る前(倒産前)のものとされているため、マニアの中では垂涎ものとなっています。
愛知県名古屋市千種区四谷通2-8 YOU YOTSUYA 2F
OPEN 11:00~19:00
CLOCE 月曜日、火曜日
052-783-8355
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