J.M.Weston (ジェイエム ウェストン)レザーオールソール
- shoe repair ROOST
- 2019年8月9日
- 読了時間: 3分
ウェストンの#180ローファーをレザーオールソール。
使用したのはドイツ製のレザーソールの最高級素材であるジョン・レンデンバッハ。通称はJR(ジェイアール)です。
各有名ブランド靴のオールソールをご依頼頂くのですが、中にはどの素材をオススメしようか迷うブランドもあります。
もちろん、最終的にはお客様のご希望に沿ったものをお選び頂くのですが、ウェストンのオールソールの際は堂々とジェイアールをオススメすることができます。
ウェストンのソールには自社所有のタンナーで製造された革が使われていますが、それに匹敵できるのがジェイアールだと考えるからです。

No.180のローファーはワイズが細かく設定されているそうですね。なので自分に合った一足を見つけやすいのだとか。

ウェストンのアウトソールには、縫い糸が見えません。でも、ビスポークの靴やジョンロブ、グリーンなどに見られるヒドゥンチャネルではなく、少し違った手法にて縫い糸を隠しています。
ウェストン本来の手法ともまた少し違うのですが、近い方法にて縫い糸を隠すことができます。ご相談ください。
ウェストンはソールに無駄な装飾をしないので、少し寂しい。ですのでサイズ刻印を打ち、それっぽく見せています。

多くのグッドイヤー製法の靴はウェルトがカカトのアゴ辺りまであり、それより後ろはハチマキと呼ばれる素材でソールの一段目を形成しています。この靴はハチマキと呼ばれる素材がありませんでした。ウェルトはアゴ辺りまででそれより後ろはアウトソールが一段目にきています。
レザーオールソール JRオークバーク使用・・・・16,800円(税抜)
■ブランド紹介■
J.M.Westonは1891年にフランス中部のリモージュにて創業。
クラシカルなデザインは未だにファンが多く、特に1960年代に発表されたウェストンの代表作のUチップ641は通称Golfと呼ばれ、今でも絶大な人気を誇っています。
2001年に招聘されたミッシェルペリーは、モダンなコレクションを展開。それまであったクラシックなコレクションと並列して販売することでウェストンに新たな顧客を呼び込みました。
クラシックコレクションだろうとモダンコレクションだろうと、靴をバラしてみると、造りの丁寧さが際立っていると感じるのがウェストンです。

ソールをバラした画像ですが、掬い縫い(白い糸)と出し縫い(その隣の穴)が綺麗に並んで縫われているメーカーはそうそうありません。
英国有名メーカーや、細かさが取り柄の日本メーカーでも、つま先などはこの二つの縫い糸が重なってしまい、掬い縫いの糸が切れている事が珍しくありません。
shoe repair ROOST (シューリペア ルースト)
愛知県名古屋市千種区四谷通2-8 YOU YOTSUYA 2F
OPEN 11:00~19:00
CLOCE 月曜日、第二火曜日
052-783-8355
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