■ライニング スベリ修理(腰裏補修) 両足
3,500円(税別)
ウエストンのクラシックモデル641。 通称はゴルフです。 パッと見何の変哲もないですが、今回はカカトのライニング部分。 スベリ革(腰裏)の修理です
サイズが合ってなかったり、
左右で足の大きさが違ったり、
カカトの骨の形の影響だったり、
少し緩めに履く癖があったり、
そもそも長い年月を掛けてだったり。
ライニングのカカト部分は、一歩一歩ごと起こる足との摩擦で革が擦れて傷んできます。
この下にはカウンターと呼ばれる芯があり、その芯にダメージが及んでしまうと、カカトの型崩れに繋がったりしますので、穴があいてしまった場合はそれを塞ぐ修理が必要です。
1、右足には穴。左足も上部が擦れています。
2、ハッキリと穴が開いてしまい段差が気になる部分にはパッチを貼ります。
3、革を貼ります。
4、元々ある履き口のステッチを使い縫いを掛け、余った革をカットします。
靴紐をほどかずに、靴の脱ぎ履きしている人は、その靴に足を抜く余裕を作っているという事です。
こういった履き方をされた靴は、一歩ごとの摩擦が起こりやすくなりますので、この部分にダメージが出ることが本当に多いです。
靴の事を大切に思うのであれば、脱ぎ履きの時に靴ひもはその都度ほどいてください。
その方が優しい履き方と言えるでしょう。
それでも足と靴との摩擦はどうしても起こりますので、長年愛用して靴の腰裏は痛む事があります。
気になった方は一度見てみてください。
■ブランド紹介■
J.M.Westonは1891年にフランス中部のリモージュにて創業。
1960年代に発表されたウェストンの代表作のUチップ641は通称Golfと呼ばれ、今でも絶大な人気を誇っています。
2001年に招聘されたミッシェルペリーは、クラシックモデルはそのままにモダンなコレクションを展開。それまであったクラシックなコレクションと並列して販売することでウェストンに新たな顧客を呼び込みました。
また、2018年にはそのミッシェルペリーに変わり、ガリエラ宮パリ市立モード美術館のオ館長をしていたリヴィエ・サイヤール(Olivier Saillard)が同職に就き、今までウエストンが培ってきた技術と歴史を踏襲しつつ、既存の顧客以外の若い層の新規客を取り入れるべく、アーティスティックな色合いも注入されているようです。
そういえば、インソールのロゴもゴシック書体のものから、囲いのある旧ロゴの雰囲気に近い物へ変更になりましたね。
修理の観点から見ると、靴をバラした時に造りの丁寧さが際立っていると感じるのがウエストンです。
shoe repair ROOST (シューリペア ルースト)
愛知県名古屋市千種区四谷通2-8 YOU YOTSUYA 2F
OPEN 11:00~19:00
CLOCE 月曜日、第二火曜日
052-783-8355
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