■レザーオールソール イタリアンオークバーク(ダークダニ)使用
14,700円(税別)
■腰裏スベリ+パイピング補修
5,600円(税別)
オールデンのプレーントゥ。
レザーオールソールです。
今回の修理紹介、まずはこの画像をみてください。どう見てもブラウンの靴ですよね。
オールデンは靴のタイプや革の種類に加えて色も型番の中に組み込まれているので、型番を見れば靴の色まで判別することができます。
例えばチャッカブーツで1339であれば「コードバンのバーガンディ」で1340であれば「コードバンのブラック」みたいな感じです。
この靴の型番は53511。
画像検索を掛けてもブラックの靴しか出てきません。
そうです。長年のエイジングの果てに、この色に変化しているんです!
カッコイイですねー。
この後、型番通りの黒いクリームを使って磨いたのが下の画像。
修理の紹介です。
使用したのはイタリア・クエルチェ社製のイタリアン・オークバーク。
通称はダークダニと言います。
約8ヶ月という長い時間を使って鞣しの工程を踏むため、革の密度が濃く耐久性に優れた素材です。
同じ製法の素材で有名なのは、ドイツ製のJRやイギリスのバーカーバークなどがあますね。
個人的にそちらの方が「素材としての強さ」はあると思っていますが、違いがあるのは素材の厚みです。
JRやバーカーバークは約4.5mm程で、このダークダニは約5~5.5mmの厚みがあります。
ですので相対的に同じ程度の期間使用できると思っています。
特に元々無骨に造られているアメリカの靴なんかには特に似合いますので、こちらをお勧めすることが多いです。
逆にエドワードグリーンやジョンロブ、JMウェストンといったドレッシーな靴は、元々が薄くて強い素材が使われているので、JRやバーカーバークの方をお勧めしています。
ソールにはオールデン風の飾りゴテを。
元々はウォーターロックソールという装飾の入っていないソールが採用されていましたが、修理ということで雰囲気を重視してみました。
なお、このソールにも微量のオイルが含有されていると聞いたことがあるので、ウォーターロックに近いとも言えますね。
カカトにはVibramの5345。
元々フットバランスヒールが付いていたモデルなので、厚みを合わせ10mm厚の素材を使用です。
黒いクリームを使ってもこの「色抜け感」は健在。
コードバンの柔らかいシワといい、色抜けといい、本当に良い育ち方をしているなぁと感じた一足です。
この靴、実は当店では2回目のオールソール。
中間に他工房で一度オールソールをされたそうなので、少なくとも3回目のオールソール。
探してみたら、前回修理した時にもブログを書いていたので、よろしければそちらもご覧ください。
■ブランド紹介■
1884年、アメリカ・マサチューセッツ州で創業のオールデン。
元々はカスタムメイドのブーツや受注生産が中心で、矯正靴も展開していました。
足に優しく、快適な履き心地のトラディショナルシューズと評され、中でもモディファイドラストはそのフィット感や履き心地の良さで多くの靴好きを虜にしています。
デザインも安定感のある普遍的なものが多く、年齢やファッションを限定することが少ないため、様々なシーンや年齢層に愛されているユーティリティープレイヤーです。
世界各国に数多あるシューメーカーの中で、ラストの種類で立ち話ができるメーカーは僅かです。上記のモディファイドに加え、バリー、アバディーンなどなどを擁するオールデンはそれができる数少ないメーカーですね。
shoe repair ROOST (シューリペア ルースト)
愛知県名古屋市千種区四谷通2-8 YOU YOTSUYA 2F
OPEN 11:00~19:00
CLOCE 月曜日、火曜日
052-783-8355
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