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Clarks (クラークス) カカトとつま先

■つま先スチール ジェリーフィッシュ使用

2,200円(税込)

■カカト トップリフト交換 Vibram5350(6mm)使用

2,500円(税込)


クラークスのジョッパーブーツ。

珍しいイングランド製のグッドイヤーウェルテッド製法です。

クラークスといえばデザートブーツやワラビーといったシリーズが有名で、製造方法はセメントやステッチダウン、またはマッケイ製法などが主力です。

今では当ブランドの靴でグッドイヤー系の靴を見かける事はほとんど無くなってしまいました。

現行でもグッドイヤーの靴はある様なのですが、すべて海外での製造となります。

中古で購入されたという今回のクラークスは、カカト修理とつま先にスチールの装着です。

大量生産だけど、それなりに良い革や素材を使ってしっかりと造り込まれた靴を製造していた時代。

個人的にはそれを90年代始めぐらいまでかなぁ?などと思っているのですが、それですらすでに30年以上前の話。

できれば70年代ぐらいまでの靴が欲しいなと欲をかいている自分ですが、そうなると40〜50年も前の話になってしまいます。

いくら革は長持ちするとはいえ、寿命がないわけではないと考えると、僕の定義する「古くて良い靴」というものは絶滅危惧種なのかな。

それだけに、今回の様な靴は楽しくてしょうがないですね(笑


今回つま先に使用したのはジェリーフィッシュというスチール。

昨今人気の埋め込み式のスチールと違い、ソールの上にポン付けするタイプのスチールです。

埋め込み式のものは、付け口、コバ面を削り整えますので、引っ掛りが無いように仕上げます。

一方今回の様なタイプは360度どこからも引っ掛かりますので、どちらかというと剥離しやすい仕様ですね。

僕は自靴にスチールを付ける時、作業が少し面倒なのでこちらのタイプを使っているのですが、気付かない内にどこかに行ってしまった事もあります。

それでも、料金がお値打ちなうえ、つま先の磨耗防止にはしっかりと効果がありますので、注文時にご質問ください。


カカトは元と同じ様な厚みのVibram5350。

オリジナルにネイルが打ち込んでありましたので、真鍮釘で似た雰囲気に化粧釘を打ちました。


こちらは元のリフトを外した時の写真。

積み上げ部分にプラスチックの素材が使われていて、コストと作業効率削減の意向が伺えます。

現在はプラスチックの積み上げを見るのはワークブーツが中心で、メンズの革靴にはあまり使われていません。

当時も主流だったと思いますが、殆どの革靴のカカトは革を層にして積み上げた上に、ラバーやレザーコンビのトップリフトが装着されています。まぁ、安価な靴では「ナンポウ」と呼ばれる端革などを圧縮してボード状に加工されたものが使われていますが・・・。


■ブランド紹介■

Clarks (クラークス)

1825年イングランド南西部にあるストリートという街で創業された歴史のあるシューメーカーで、現在も本社は同じ場所にあるようです。

デザートブーツやワラビーシューズのイメージが強く、これら天然クレープ底材の靴は当メーカーのアイコンとなっています。

このように、近年ではカジュアル靴のメーカーとして名を馳せており、製造方法はステッチダウンやマッケイ、セメント製法などが主力ですが、古くはグッドイヤー製法の靴が中心でした。

主な製造国もイングランドからは離れ、海外へと移しています。

また、現行でグッドイヤー製法の靴もある様ですが、これも今はインドなどの海外生産になっています。

フローシャイムやコールハーンなどといったメーカーと同様に、現代を生き抜くために経営の方向性を大きく変えたという代表格のメーカーという位置付けです。

良い革を使ったグッドイヤーのものは古靴でたまに見かけますが、そんな靴を見かけたら心躍りますね。


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