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Crockett & Jones (クロケット ジョーンズ) ハーフラバー

■ハーフラバー Vibram2027(2mm)使用

2,700円(税込)


クロケットのハンドグレードライン。ストレートチップはオードリーですね。

ハーフラバーの貼り付けです。

補強と滑り止めの効果を付加させるためハーフラバーの貼り付けは効果的。

ただ、ラバーを貼ることで革が本来持っている通気性がなくなってしまいます。

足が蒸れるという単純なデメリットもあるのですが、一日履いた靴はかなりの汗を吸い込み、その湿気は靴の内部に溜まっている状態となります。

これは靴にとってあまり良く無い状態でもあり、この状態のまま酷使してしまうと、靴の寿命を縮める大きな要因にもなります。

特にグッドイヤー製法などの様に内部が複雑な構造の靴は、その部分がダメになってしまうと交換が難しく、出来ても高額な修理料金が掛かることが珍しくありません。

オールソールのタイミングは先延ばしできるかもしれませんが、せっかく長く履こうと思ってラバーを貼ったのに手放す事に・・・となってしまう事も。

なんて脅し文句の様に書いていますが、そうは言っても滅多にある事ではないです。

ご自身が所有している靴を把握して、しっかりローテーションを組みたいですね。

今回、ご質問に答える形で、こういった事説明を根気良く聞いていただきました。

せっかくの機会だったので、懇々と書かせてもらいました(笑


使用したラバーはVibram2027。

ここ名古屋では老舗の修理屋さんが早くから使用していた素材らしく、最もポピュラーな素材です。

ドレスからカジュアルにも合わせやすいデザインで、耐久力もありますのでオススメの素材ですよ。


最後に上に書いた内容に関連して一言・・・・。

グッドイヤーやハンドソーンに代表される「ウェルテッド製法」の靴を購入したなら、底材の交換修理である「オールソール(リソール)」を "いずれはやる修理" と考えて履いてください。

オールソール修理はただ単に外側の素材を交換しているだけではありません。

中を開き、状態を確認して必要なら処置を施し元の状態に戻しています。

外科手術に健康診断や人間ドックも兼ねてるといった感じでしょうか??

とにかく、何か疑問点等ありましたらなんなりとお聞きください。



■ブランド紹介■

Crockett & Jones (クロケット&ジョーンズ)

1879年イギリスのノーザンプトンにて創業。

創業者はジェームズ・クロケット氏とその義兄弟であるチャールズ・ジョーンズ氏。

古くは多くのOEMを手掛け、黒子的な存在で同地にてチャーチに次ぐ規模へと発展しました。

1977年に現社主でもあるジョナサン・ジョーンズ氏が社長に就任。

これまで製造していたレディースラインは、流行に左右されるという理由で終了させ、メンズの自社オリジナルに注力し始めます。

当時170名もの従業員の殆どをメンズに特化させた事も功を奏し、ブランドイメージの向上に成功しています。

後に、そのジョナサンの息子であるウイリアム・ジョーンズ氏が入社したと同時にレディースのコレクションを発表しているのは面白いところ。

ただ、旧レディースラインはセメント製法のヒールパンプスなどが主流でした。現行のレディースコレクションはグッドイヤーウェルト製法を採用されているので、文句無くオススメできます。

メンズのハンドグレードラインという最上ラインの靴は、規制靴としてはトップクラスの技術が如何なく発揮されていて惚れ惚れしますし、通常ラインもしっかりと造りこまれていますのでオススメできるメーカーです。


■お知らせ■

ROOSTでは、郵送・配送での修理も受付けています

サイト内「オーダーの方法」にあるお問合せフォームか、メールにてお問合せください。

※写真を添付して頂けるとよりスムーズに修理のご案内ができます。



shoe repair ROOST (シューリペア ルースト)

愛知県名古屋市千種区四谷通2-8 YOU YOTSUYA 2F

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CLOCE 月曜日、火曜日

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