SHETLAND FOX (シェットランド フォックス) ハーフラバー
- shoe repair ROOST
- 2022年4月22日
- 読了時間: 3分
■ハーフラバー Vibram2027使用
2,700円(税込)
シェットランドのホールカット風プレーントゥ。
滑り止めと補強の意味でハーフラバーの貼り付けです。

シェットランドフォックスの中にも幾つかライン分けがされているようで、こちらは中級のラインでしょうか。
最上級ラインのウエスト部分はそこだけマッケイ縫いが施されています。これはビスポークの靴によく見られるベベルドウエストを意識した造りになっていて、コバの張り出した前半分からギュッと絞り込まれたウエストへの曲線は見ていて面白いですね。
こちらの中級になるとそういった意匠は省きコストダウンを実現しているのだと思うのですが、個人的にはザ・グッドイヤーウェルト製法の感じがしてこちらの方が好印象です。
ソールにはヒドゥン・チャネルも施されていますし半カラス仕様。
化粧釘は無いものの、トップリフトは半革リフトなのでこの仕様で5万台はコスパの良い靴と言えると思います。
※スライドして別の写真をご覧いただけます。
補強に使用したのは、こちらも当店に於いてはコスパ良しのVibram2027。通称はシモンです。
どんな靴にも似合うデザインとよく書くのですが、付け口の「Vibram」とつま先の「Vibram」の文字のバランスを保つのが難しく、修理屋泣かせの素材でもあります(笑
■ブランド紹介■
SHETLAND FOX シェットランド フォックス

リーガルの最上級ラインとして位置するシェットランドフォックスは、リーガルがまだ日本製靴という社名だった頃の1982年に誕生します。
コンセプトは、「日本で世界に通用する最高級ブランド」を製造すること。
10年ほど シェットランドフォックスのネームで製造販売されていましたが、一度そのブランド名での生産は終了しています。
その後リーガルはライセンス契約を取得したジョンストン&マーフィー(以下"J&M")の製造をスタートさせていますので、こちらを最上級と扱って製造していたのかと推察しています。
もっとも、この間にオーダーでリーガルの靴を造れる旗艦店REGAL TOKYOも開店していますので、増えてきたブランド数の位置づけなどを分散させたのかもしれません。
ただ、2008年にこのJ&Mのライセンスを手放すと、翌年2009年にシェットランドフォックスを再登場させています。
現在では既出の「REGAL TOKYO」や、少しカジュアルながら造りは確かな「Shoe & Co」などもありますので、リーガル内での最高峰はどこだ?と言われるとはっきりとは言えませんが、上記のような流れからリーガルに於けるシェットランドフォックスの位置づけは上位に位置する事は確かでしょう。
どちらにせよ、質のいい靴を作り続けていることだけは確かです。
それにしても、再スタートからもう10年以上経つんですね。
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