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三陽山長 (さんようやまちょう) ハーフラバー

■ハーフラバー Vibram2027使用

2,700円(税込)


三陽山長のパンチドキャップトゥ。

名前は弦六郎(げんろくろう)。

滑り止めと磨耗防止でハーフラバーの貼り付けです。

雨の日または濡れた地面の上を歩かれたであろうソールの状態でした(恐らくですが)。

「革底の靴は雨の日に履かない方が良い」この事の意味を少し詳しく書いていきます。

まず1つ目に濡れた革は非常に柔らかくなります。

それは踏んだ小石や砂利がめりこむ程で、これは同時に磨耗に弱い状態だという事です。

磨耗に弱いという事は即ち一歩ごとにソールの寿命を削っているという事になりますね。

次にそのソールを乾かした時。

しっかりと濡れてしまった革が乾く時、元々保有していた「油分」や「水分」が一緒に革から逃げてしまい、後には非常に乾燥した状態の革が残ります。

カサカサに乾燥した革というのはこれまた非常に磨耗に弱い状態なんです。

そのまま履けば歩くほどによく削れ、この状態でもソールの寿命を早く縮めているという事です。


※スライドして別の写真をご覧いただけます。

それではどうしたら良いのか?という事ですがまずは天気予報とにらめっこして、冒頭に書いたように雨予報の時は履かないというのが一番です。当然ですがアッパーに対してもダメージを負いますからね。

ですが、予報技術が上がった現代の日本においても予期せぬ突然の雨などはありますよね。

なのでここでは濡れた革が乾き、乾燥した状態にある時のレザーソールに対してアドバイスです。

非常にシンプルかつ簡単な答えで申し訳ないのですが、「革のケア」をしてください。

要するにアッパーと同じように乾燥した革に対して油分と水分を与えるという事です。

現在シューケア用品を扱う各メーカーさんでレザーソール用のケアクリーム(リキッド)などを展開しています。

一番分かりやすいのはそう言った製品ですが、個人的には乳化性のクリームや簡易ケアに使われるローションなどで良いと思っています。

ただ、これらには蝋成分も含まれていて直後はいつも以上に滑ると思いますのでご注意を。


上記以外にも濡れたレザーソールは滑りやすくなったり。

インソールまで水が浸みる可能性もあるし。

そうしたら色移りもしますし。

見えない構造物(コルクなど)も濡れてダメージを負いますしと、いろいろとあるのですが・・・。


最後になりましたが、それでも心配な方は今回のようにラバーを貼ってください。

個人的にはレザーソールが好きなのでそのまま履いてほしい気持ちもあるのですが、その靴を使う場面や環境によっては有利な事も多いと思いますのでご検討を。

あ。上に書いたようにレザーソールをたっぷりケアした後に急にラバーを貼りたくなった場合もご注意ください。油分が豊富すぎると今度は接着剤が効きませんのでラバーが貼れない場合もあります。

ラバーを貼る事によって起こり得るデメリットもありますので、お聞きくださいね。


■ブランド紹介■

ブランドの興りは2000年。靴メーカーとして「山長印靴本舗」が誕生。その1年後、大手のアパレルメーカーである三陽商会が商標を取得し「三陽山長」となりリスタートをしました。

かつて最上級ラインは伝説の靴職人、関信義氏が手がけて人気を誇っていました。

また、靴の名前に日本の人物を連想させるようなネーミングがされているのも特徴で、00年代初頭にコラボしていたクロケット&ジョーンズ製のものには「英◯郎」という名前をつけていたそうです。

アルフレッド・サージェントとのコラボの物も見た事がありますので、以前は海外のブランドと積極的にコラボレートしていたと思います。

矢筈がけという日本独特の意匠を現在に復活させたのも山長ですが、現行のモデルには施されていない物の方が多く見れますので。この矢筈掛けの意匠が好きでしたので少し残念ですね。


■ご案内■

ROOSTでは、郵送・配送での修理も受付けています

サイト内「オーダーの方法」にあるお問合せフォームか、メールにてお問合せください。

※写真を添付して頂けるとよりスムーズに修理のご案内ができます。



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