■レザーオールソール JRオークバーク使用
18,500円(税込)
■腰裏
3,900円(税込)
アレンのパークアベニュー。
JR(J.レンデンバッハ)のオークバークを使用してオールソールです。
こちらのアレンは「盾ロゴ」期なので2014年以降のもの。
ちゃっかり木製のシャンクが入っていました。
廃業したレンデンバッハですが、堅牢で高品質なソールを安定的に供給されていた企業だけに、惜しむ声が業界のあちこちから聞こえてきたソールです。
アレンでもアッパーにコードバンを使用したモデルが、このレンデンバッハのソールを採用していましたね。
今後どうなるんだろうと心配でもありますが、残った良品を使用してオールソールです。
ウェルトの一部が浮いていて、明らかに掬い縫いが切れている部分がありましたので、部分掬い縫いをかけて補修してあります。
※スライドして別の写真をご覧いただけます。
ソールカラーは盾ロゴになったばかりの頃に採用されていたアンティーク色。
ソールの飾りコテはアレン用のものがありませんので、オールデンのオールソールの時使う物を代用。
同じUSAのメーカーですからね。
カカトはレザーコンビのダヴタイプで、化粧釘をアレンぽくしてみました。
平頭真鍮釘の頭部分を残してますので、化粧釘の面積が大きいです。ただ、これだと滑りやすいので追込みを掛けて釘が直接地面と当たらないようにしています。現行のアレンがこの仕様です。
今回はアレンの靴ならではの工夫をした箇所がありますのでご紹介。
ひとつはオールソールのカカト積み上げ時。
アレンのラストは土踏まずをしっかりとサポートできるよう設計されていて、それは外側からも見る事ができます。
ソールの土踏まず部分を見ると外側より内側の方に傾斜掛かっていて、同じ2枚の革を積んでカカトを成形するにしても内側だけ隙間が空いてしまいます。
よって、あらかじめこの部分にパッチを当て高さの調整をします。
他のメーカーでも内外の高さが違うメーカーはあるのですが、アレンだけはオリジナルの積み部分にこういったパッチが充てあるものがあり、それを真似てやっています。
もう1つは腰裏修理にて。
通常、患部に充てた革の下部は中敷の下に隠しているのですが、アレンは中敷を使っていませんので、それができません。
ですので長めに取ってある腰裏革の下部をうまく調整しながら「ライニングと中底の隙間」に押し込む処理をして綺麗に見えるようにしています。
■ブランド紹介■
Allen Edmonds (アレンエドモンズ)
1922年にアメリカ ウィスコンシン州のベルギーという小さな町で創業。「世界で一番豪華で履き心地の良い靴を」を経営理念に掲げmade in USAを体現する数少ないメーカーでした。現在は資本が入り、色々と経営改革が行われている様です。
アレンエドモンズの特徴として、
・いまだにmade in USAである。←現在はイタリア製などもあり。
・360度グッドイヤー製法。←マッケイ製法も見かけます。
・スチールシャンクを使わない。←木製シャンクを使用した靴もあり。
・歴代アメリカ大統領が愛用。
・中敷を使わない。←現行は中敷に金字箔押しのロゴ。
こんなところです。いろいろと申し上げたいことばかり・・・。
古くから色々なデザインや手法を取り入れて、割とチャレンジングな事を繰り返していますが、パークアベニュー(ストレートチップ)やマクニール(ロングウィング)、ブラッドレイ(エプロンフロント)などなど、昔からデザインの変わらないクラシカルなものも多く存在し、魅力の溢れるメーカーです。
■お知らせ■
来週月曜の7/18(月・祝)は、海の日という事で祝日のため通常時間にて営業致します。
火曜の定休日を挟み7/20(水)に振替えのお休みを頂きます。
■ご案内■
ROOSTでは、郵送・配送での修理も受付けています
サイト内「オーダーの方法」にあるお問合せフォームか、メールにてお問合せください。
※写真を添付して頂けるとよりスムーズに修理のご案内ができます。
shoe repair ROOST (シューリペア ルースト)
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