■つま先スチール シルバーヴィンテージ使用
4,000円(税込)
クロケットのオードリー。
つま先にスチールの装着です。
10年ほど前、本格靴の入門編などと言われていたのがクロケットでした。
目論見は当たり、日本では本格靴の大定番となったのですが、昨今の革靴の値上がりラッシュによってすでに超高級靴の仲間入りをしています。
とはいえ、さすがはクロケのハンドグレードライン。
オードリーはシンプルなストレートチップですが、革質やステッチの細かさなどは目を見張ります。
使用されているレザーソールもオークバークなので堅牢で耐久力があります。
その分ですが、履き始めのつま先は極端に減りますので、その対処としてスチールの装着は効果的ですね。
※スライドして別の写真をご覧いただけます。
ここでも何度か触れていると思いますが、つま先に関する修理で修理屋で使用される素材は「革」「ゴム」「スチール」に大別されます。
耐久力は、
強度:革 < ゴム <スチール
ですので、スチールはその外見の格好良さと相まってここ近年非常に人気のあるメニューとなっています。
付ける上での注意点としては
・カチカチ音がする(特に階段を上る時)
・蹴り出し時に滑る
などありますが、他にも
・フロアを傷つける
・鉄による錆びが革にも悪影響
・躓いた時にソール・ウェルトを変形させる
等々、デメリットもあります。
※自靴 参考資料として
とは言っても、減りやすいつま先という部位でウェルトは傷つけたくない素材ですので、減ってからはゴムや革で厚みを戻す修理もあります。
ご相談・ご検討ください。
■ブランド紹介■
Crockett & Jones (クロケット&ジョーンズ)
1879年イギリスのノーザンプトンにて創業。
創業者はジェームズ・クロケット氏とその義兄弟であるチャールズ・ジョーンズ氏。
古くは多くのOEMを手掛け、黒子的な存在で同地にてチャーチに次ぐ規模へと発展しました。
1977年に現社主でもあるジョナサン・ジョーンズ氏が社長に就任。
これまで製造していたレディースラインは、流行に左右されるという理由で終了させ、メンズの自社オリジナルに注力し始めます。
当時170名もの従業員の殆どをメンズに特化させた事も功を奏し、ブランドイメージの向上に成功しています。
後に、そのジョナサンの息子であるウイリアム・ジョーンズ氏が入社したと同時にレディースのコレクションを発表しているのは面白いところ。
ただ、旧レディースラインはセメント製法のヒールパンプスなどが主流でした。現行のレディースコレクションはグッドイヤーウェルト製法を採用されているので、文句無くオススメできます。
メンズのハンドグレードラインという最上ラインの靴は、規制靴としてはトップクラスの技術が如何なく発揮されていて惚れ惚れしますし、通常ラインもしっかりと造りこまれていますのでオススメできるメーカーです。
■お知らせ■
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shoe repair ROOST (シューリペア ルースト)
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